校長挨拶

 大船渡中学校のホームページへようこそ。

 本校の学区である大船渡町は、天然の良港大船渡湾の西岸に位置し、市の中心的商店街を含み、金融機関、大型店、魚市場、水産加工場などもある経済活動の盛んな地域です。また、山沿いを走る三陸縦貫道路も開通し、港湾を利用した海運とあわせて、東北太平洋岸の物流の拠点としても脚光を浴びています。

 平成23年3月11日に発生した東日本大震災津波により、学区内の多くの住居が被災しました。中心市街地が濁流に飲み込まれていく様は今も忘れることができません。高台にある本校の体育館では、震災直後約500名の人々が避難生活を送りました。平成23年5月の県P連調査では、当時の全校生徒の約半数にあたる143人の生徒の家庭が被災しました。その後、校庭には仮設住宅が建ち、校舎が全壊した赤崎中学校の皆さんが本校の校舎3階を利用して学校生活を送りました。みんなで力を合わせ、助け合いながら生活しました。

 その後、全国各地からの温かいご支援や市民の皆様からのご協力をいただき、大船渡町も、そして本校も、少しずつ元気を取り戻してきています。平成29年8月には本校の校庭も完全復旧し、平成30年度には8年ぶりに自分の学校の校庭で運動会を実施することができました。大船渡町も復旧・復興が進み、市の中心部には、大きな商業施設や観光施設等が次々と再建されてきています。少しずつ人々が戻り、賑わいも戻りつつあります。人間の力の大きさを感じます。

 本校の生徒たちは、とても素直で明朗で、仲が良い子どもたちです。力強さもあります。あるとき気づいたのは、子どもたちに笑顔が多いことです。授業中も部活動中も給食中も休み時間中も、学年・男女にかかわらず、多くの笑顔が見られます。それがとても爽やかなのです。また、いつでもあちらこちらから歌声が聞こえてきます。校長室前を女の子たちが素敵な声で歌いながらよく歩いていきます。「合唱」と「郷土芸能」に喜びと誇りを持ち、その伝統を守り続けている素晴らしい生徒たちです。このような生徒たちに囲まれて幸せです。そして、だからこそもっともっと伸ばしてやらなければという思いを強くします。

 地域や家庭の皆様と手を携えながら、職員一同気持ちを一つにして頑張ってまいりますので、本校の教育活動に対し、今後ともご支援とご協力をお願いいたします。
校長 石橋 和彦 

大船渡町永沢の高台にそびえる白亜の校舎

広い校庭から校舎・体育館を眺める

特別教室棟から中庭・普通教室棟を望む

校長室から眼下に見える大船渡湾と大船渡魚市場
仕切線

トップに戻る トップに戻る
Copyright(C) 2019 大船渡市立大船渡中学校